通算、1,000勝達成！ 宮下瞳騎手っ !!

　2021年 11月 18日、名古屋競馬の第 2競走で、リアルスピード号に騎乗していた宮下瞳騎手が 1着で入線し、国内の女性騎手として史上初の通算勝利、1,000勝を達成しました。
　いま、中央競馬だと武豊騎手が史上最多勝利数を誇っているので、自身が勝つたびに最多勝利数の記録を更新しているという状況ですが、宮下瞳騎手も女性騎手としてはそんな感じで勝つたびに自身の持つ最多勝利数を更新していくという感じでした。そして、1,000勝という区切りの勝利をものにしました。国内の女性騎手で…と書きましたが、正直海外の女性騎手で 1,000勝以上の騎手の方がいらっしゃるのかわかりませんが…。




　そんな宮下瞳騎手はは結婚されて、妊娠や出産などを機に一度は騎手を引退したのですが、その後、再び騎手の試験を受けて見事合格し再デビューを果たすという、ある意味で異例の経歴の持ち主なのであります。
　　
　最近でも解説者などで活躍している細江純子様など、20年ぐらい前なのかな？ 女性騎手が話題になった時期もありましたが、やはり女性には厳しい世界なのか、あまり大きな活躍をすることなく次々と引退し、中央競馬では藤田菜七子騎手がデビューするまで女性騎手がいない期間も長く続いていました。地方競馬でも女性騎手が減少傾向で、かつては女性騎手のみのレースも地方で行われていたようですが、近年は女性騎手のみではなく男性騎手も混じってのレースとなっているようです。
　
　まぁ、そんな中、出産などで数年離れていたとはいえ、女性騎手として、木之前葵騎手がデビューするまで名古屋競馬場で女性騎手として孤軍奮闘してきた結果なので、凄い成果ですよね。
　
　ボートレースでは以前から女性レーサーはそこそこいましたが、ここ数年で競輪でも女性レーサーが増え、中央競馬も今年は女性騎手もデビューしましたし、地方競馬でも園田競馬では佐々木世麗騎手がすでにデビューから 70勝をあげるなど、女性騎手や騎手に限らず公営競技での女性の活躍も目立ってきています。女性騎手の中では、母親となってもなお活躍し大きな節目の勝利を達成した宮下瞳騎手は、女性騎手としてこれからも先頭に立って活躍してほしい方ですし、多くの女性騎手の誇りや憧れになるのではないかなぁ、と思います。